【2020年1月21日】1,000アクセス記念!「千」にまつわるあれこれ
《この記事の文字数:2,487》
サラッと読める
どうも、chimonです。
このブログを始めて、早3週間。
おかげさまで1,000アクセスを達成しました!
いつも読んでくださっている皆さん、本当にありがとうございます!!
まだまだな数字なのですが、とりあえず記念の数字ということでご報告。
これを記念しまして、今回は「千」という数字について軽く調査してみようと思います。
今回はかなり軽め。笑
1. そうだ、国歌にも千があった
「千」が特別な数字というのは、日本に限ったことではありません。
たとえば、2000年に話題となった「ミレニアム」というのは、キリスト教圏で「千年紀」を表す言葉。
それだけ1,000年というのが一つの区切りになっていると言えますよね。
日本で「千」という数字が入った言葉を挙げていくと…あるわ、あるわ。
千代、千歳、千葉、千倉、千曲、千住…
地名多め。笑
四字熟語もかなり多いですよね。
そう言えば、日本神話で邇邇芸命(ニニギノミコト)が天孫降臨するのも「高千穂」ですね。
で、考えてみれば、日本の国歌・君が代にもありました、千。
君が代は 千代に八千代に
さざれ石の いわおとなりて
こけのむすまで
「千代に八千代に」って、2回も千!念押し!
この言葉、要するにそれだけ長い年月、悠久の歳月ってことを表しているわけですね。
君が代はもともと、平安時代に紀貫之らによって編纂された「古今和歌集」に載っている、つぎの和歌が元になっています。
我が君は 千代にやちよに さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで
あら、微妙に違う。
そう、冒頭が「我が君は」となってますよね。
この歌は詠み人知らずなのですが、そう考えると「我が君」っていうのは、恋人であろうと家族であろうと誰でも当てはまります。
「小さな石(さざれ石)が、悠久の年月をかけて大きな岩(巌)となり、やがて表面に苔が生えるほどに、あなたは長生きしてくださいね」ということでしょう。
それがいつしか、天皇の治める御代(みよ)である「君が代」へと変化し、天皇が統治する日本という国が悠久に栄えますように、という歌になったわけですね。
2. 鶴は1000年も生きないけど
千と言われて思いつくのが「鶴は千年、亀は万年」という言葉。
これも長寿を祝うイメージのある言葉ですね。長寿=千年・万年!ってことですか。
この言葉の元になったのは、中国・前漢の武帝時代に編纂された「淮南子(えなんじ)」という思想書の巻十七「説林訓」の中にある、「鶴歳千歳、亀歳三千歳」という言葉だそう。
(漢文の原文から探してやろうと意気込みましたが、見開き13ページにビッシリと書いた漢文からこの9文字を探すのは、ウォーリーを探すより難しかったので断念しました。許して。)
日本に伝わって、亀が長生きになっちゃった!笑
どうやら日本に伝わった時に、響きがいいからってことで万年になったみたい。
つまり、元はここでも千が重ねて語られているということ。
中国でも「千」というのは、数が多いことの象徴だったんですね。
※ちなみに、鶴の寿命は野生で30年程度、動物園でも50〜80年程度だそうです。笑
3. 千と言えば利休
千を掘り下げていく上で、もう1個外せないのが千利休。
この千利休さん、もともとは田中さんだったらしい。笑
お父さんは、田中与兵衛。
…確かに、田中だ。
そのお父さん、つまり利休のおじいちゃんが、田中千阿弥さん。
田中与兵衛さんは、千阿弥さんの名前から一文字とって、千与兵衛と名乗っていたらしい。
それを継承して、千利休って名乗ったんですね。なるほど。
ちなみに、そんな千利休は辞世の句を遺しました。
人生七十 力囲希咄 吾這寳剣 祖佛共殺
堤る我得具足の一太刀 今此時ぞ天に擲つ
(人生70年、この人生色々なことがあった。この宝剣を使って、私の祖仏と共に自らを殺めようぞ。上手く使いこなせるこの太刀を引っさげて、今こそ自らの命を天に放とうぞ!)
千利休だけに、千代じゃないんかい!70年かい!動物園の鶴かい!!
って言いたいところですが、豊臣秀吉に切腹を命じられて生涯を閉じたと言われているので、実際は千年生きられたのかもしれないですね。
4. アクセスランキングと抱負
散らかしに散らかして、まとめずに終えようとしていますが…笑
今回は1,000アクセス記念ということで、あえてちょっと軽い記事にしてみました。いろんな人に読んで欲しいから。
それでも何だか学びはあったかなーと思うんですが、どうでしょうか?
今後の運営をどうするかということを考えてみると、やっぱりアクセス数を増やしていきたいなと思うわけです。
そのためにも、何か学びになる記事や読んでみたいと思える記事を、どんどん増やしていくしかありませんね。
時にはエッセイやお休みを挟みながら笑、「ほぼ」日めくりで今後もお届けしていくつもりです。
ちなみに、これまでの記事別アクセス数ランキングTOP3がこちら!
【1位】1月1日:初詣(初日パワー強し)
himekuri-nippon.hatenablog.com
【2位】1月2日:門松前編(2日目パワー強し)
himekuri-nippon.hatenablog.com
【3位】1月16日:エッセイ(まさかのこれ)
himekuri-nippon.hatenablog.com
ということで、これからも知的好奇心をコショコショする記事を、楽しみに待っていただければ嬉しいですね。
千代に八千代にこのブログが繁栄することを願って…。私次第ですけど。
明日は「ショートケーキの日」!
では!
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chimon
※本ブログの記事は、参考文献等の記載事項を基にして筆者独自の考えを交えて展開するものです。歴史的事象には諸説あるものが多いため、あくまでも一つの説として捉えていただきますようお願いいたします。