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【2020年1月24日】LINEの立ち位置

《この記事の文字数:3,038》

サラッと読める

どうも、chimonです。

 

今日は久々のエッセイ。

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世代間のギャップってあるよね


 

昨日2020年1月23日の「news zero」で、こんな特集が放送されていました。

 

 

会社やアルバイトを休むときに、LINEで欠勤を連絡するのはアリですか?ナシですか?

 

 

 

思わず「うーん」となってしまいました。

 

皆さんはどう思われますか?

 

 

現在、ビジネスマナーとされているのは「電話で連絡」ですよね。

 

欠席することが判明した時点で、会社もしくは上司に連絡するというのが一般的でしょうか。

 

 

私は、正直電話・メール・LINEすべて経験があるので…笑 

 

私の場合、LINEでやりとりするのが当たり前になっていた上司の下で働いていた時はLINE+電話、それ以外の時は基本メール+電話で連絡していました。

 

 

 

この時点で、私も「電話で連絡すべき」という感覚があるんだなと。

 

 

 

そして、番組の中では街頭インタビューの模様も放映されていました。

 

ここで一つ、年代によってかなり傾向が分かれるってことがわかったんですね。

 

 

簡単に言うと、40代以上の方は圧倒的に「電話で連絡しろ、LINEでの連絡はダメ!」という論調が多い。

 

逆に20代前半くらいまでの方では、「LINEで連絡して何が悪いの?電話だって一緒じゃん」という論調が見られる。

 

(もちろん、全員が全員、ではありません。あしからず。)

 

 

 

世代の差だね、っていうのは簡単なんですが、これは結構根深い気がしたんです。

 

と言うのも、「欠席連絡をする手段としてLINEを認めるかどうか」ということ以前に、「LINEをどういうツールとして捉えているか」っていう根本的な部分が、世代間でズレていると感じたのです。

 

 

ある年配の方(年代忘れた)が言っていたのは、「LINEで連絡するなんてふざけている」という意見。

 

 

ん?

 

 

果たして「LINEで連絡すること」は、ふざけているんでしょうか?

 

 

自分はむしろ逆なんじゃないかと思ったわけです。

 

つまり、10〜20代前半の若い世代はLINEを気軽なツールとして用いるとともに、もはや「電話の代替手段」ぐらいの認識でいるんじゃないですか、と。

 

ふざけているんじゃなくて、大真面目に「休むことを早く伝えなきゃ!確実に伝えなきゃ!」と考えた結果、「よっしゃLINEですぐに伝えよう!既読つくし!」となっているのでは?って。

 

 

まあ、若い世代のほうが新しいものを柔軟に取り入れやすい、っていうのは昔から変わらない部分だと思うんです。

 

 

ただ、LINEが厄介なのは、もはや社会のインフラ化しているということ。

 

 

たとえば「tik tok」なんかは、若者世代で流行が留まっている印象がある。

 

一定の世代で流行しているものであれば、上の世代からすると「よくわからないね」「何が楽しいのかね」で済んでしまうでしょう。理解できないから触れない、ってことになります。

 

 

ところが、LINEは新しい通信手段でありながら、老若男女が同時に使うツールになってしまいました。

 

まるで電話やメールが普及した時のように。というか、それ以上の驚異的なスピードで。

 

 

こうなると世代間での使い方のギャップが、否が応でも目立つようになります。

 

「最近の若いもんは」っていう論調が出てくるっていうのは、どの時代もひたすら繰り返されてきたことですからね。

 

 

 

LINEを公式なツールとして考える若者世代と、新しく誕生したプライベートツールとして考える上の世代という構図があると仮定すれば、そりゃ欠席連絡一つ取っても噛み合わないわな、って感じがしませんか?

 

 

私は、おそらくちょうど狭間の世代なので、「電話だよね」と思いながら観てたら、気づくと「LINEで連絡も世の流れか、いいかも」と揺らいできました。笑

 

 

 

電話ですべきという人の意見で、まず多いのが「忙しいとLINEは見られないこともあるから、確実に連絡するなら電話でしょ」というもの。

 

これは結構納得の意見です。

 

対して、LINE OKという人は「電話だって出られないことあるじゃない」「LINEは既読がつくから、読んでなければわかる」的なことを言い返します。

 

 

そもそもこの時点で、電話の立ち位置にギャップが生じてますけどね。笑

 

 

電話派の意見で言う「電話」って、会社の電話です、おそらく。

 

事務所や部署の代表電話にかけて、誰かを通じて上司に伝えてもらうっていうこと。これなら、上司が出られなくても、誰かを通じて確実に伝えることができますよね。

 

 

ところが、LINE派の方が言う「電話」って、上司の個人の電話ですよね、おそらく。

 

電話だって出られないことある、ってそういうこと。

 

 

よく考えてみれば、会社の携帯電話を持つのが当たり前の時代になっていて、中には固定電話がほとんど置いていないって職場もあります。(実際、私の職場もそうでした)

 

そうなると、上司個人に連絡するっていうのが前提になる。

 

ああ、なるほど。

 

 

「電話とLINEで何が違うの?」ってなりますわな。笑

 

 

 

つづきまして、電話派の意見としてもう一つ多いのが「無礼だから」「社会人としての責任だから」というもの。

 

 

こっちは、私、結構懐疑的です。

 

 

さっきも取り上げましたけど、LINEで連絡すること=無礼、っていう考え方自体が、世代間で大きくギャップがあるんじゃないかと思いますし、「社会人としての責任」ってどういうこと?とも思います。

 

 

で、もっと気がかりなのが、10代や20代前半でこの意見を述べている人が非常に多いこと!

 

 

というか、若い世代で「LINEはNG」って言っている人の多くは、こっちの論調なんですよね…。

 

 

 

いやいや、待て。

 

 

あなたたちは、なぜそう考えるのですか?と問いたい。

 

 

就活でも似たことを思うのですが、右へ倣えで「黒のリクルートスーツ・黒髪・黒い鞄・ネクタイは落ち着いた色(斜めストライプなんかがベター)・髪の長い女性は後ろで束ねて…うんぬんかんぬん」って…誰が決めたんですか?それ?

 

ブラック校則も一緒。「男子の髪は耳にかかったらダメ、女子は肩にかかったら結べ…うんぬんかんぬん」って…いつの時代ですか?それ?

 

 

結局、全部「当たり前」「それが常識」と思い込んでいるけれど、明確な理由があるようでない。

 

 

なぜ電話は良くて、LINEはダメなのか?

 

これを聞かれた時に、若い世代が何も考えず「常識的に考えて失礼だから」というのは、強烈に違和感を感じるのです。

 

 

うーん、良くも悪くもとても日本人的だなと思います。

 

とにかく保守的。

 

 

 

だって、電話ももともと無かったものでしょう?

 

メールなんか、さらに新しいものでしょう?

 

こういうのを積極的に取り入れた若い世代を中心に、どんどんビジネスマナーが変わっていったのではないですか?

 

常識が変わっていったのではないですか?

 

 

 

別に今すぐ「LINEで欠席連絡はOK!」としなさい、と言いたいわけじゃありません。

 

 

 

今ある当たり前を疑え、と言いたいだけなんです。繰り返しになりますが。

 

 

「当たり前」については、こんなエッセイも書きましたね。

himekuri-nippon.hatenablog.com

 

 

上の世代が時間をかけて作ってきた「常識」を甘んじて受け入れるようじゃダメなんじゃないか、と。

 

新しい時代の新しい常識を作るのは私たちなんだ!と、考えてほしいし、自分はそうありたいと思った今日この頃なのでした。

 

 

終わり。

 

 

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chimon