【2020年4月28日】「働き方改革」って言うけれど〜新入社員のモチベーションが面白い!
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どうも、chimonです。
新型コロナの影響により、最近ますます注目を浴びるワードが「働き方改革」。
そんな「働き方」に関して、新入社員にまつわる面白い調査結果があったので、チラッとご紹介します。
それが、日本生産性本部が平成31年度新入社員に行った「働くことの意識」調査というもの。
これは、1969年から毎年新入社員を対象に行われているものなので、若い人の仕事に対する意識が経年で見られるという、とっても興味深い調査なのです!
細かくは実際の結果を見ていただきたいのですが、chimon的な注目点をまとめると次の通り!
- 「働く目的」として、「楽しい生活をしたい」「経済的に豊かになる」という選択肢を選ぶ人が増えている。逆に「自分の能力を試す」「社会に役立つ」といった目的を挙げる人は減少傾向。
- 働き方は「人並みで十分」という人が、全体の6割以上を占めて過去最高を記録。
- 「仕事中心かプライベート中心か」という問いに対し、「両立」と答えた人が77%。一方で「プライベート中心」と答えた人も17%いた。
- 会社の選択理由として多かったのは「能力・個性が生かせるから」「仕事が面白いから」というもの。逆に「会社の将来性」は、ここ30年で大幅に低下傾向。
- 「社長まで昇進したい」という人は減少傾向。男性では「課長まで」「係長まで」「主任班長まで」という人が増加。女性では「重役まで」「部長まで」「課長まで」という人が増加傾向にある。
- ただ、男女共に「役職にはつきたくない」「昇進はどうでもよい」という人が多く、特に女性はこの2つで全体の約1/3を占める。
- 四段階で自分の考えを問う質問の中で、5年前に比べて「そう思う」「ややそう思う」の割合が高まった質問は…
- 上司や同僚が残業していても、自分の仕事が終わったら帰る!
- 仕事はお金を稼ぐための手段。面白いものではない!
- 勤務時間以外は仕事の人と付き合いたくない!
- 逆に「そう思わない」「あまり思わない」と答えた割合が高まった質問は…
- 収入が低めでも、やりがいのある仕事をやりたい!
- 仕事が面白ければ、多少収入が低くてもOK!
皆さんは、この調査結果を見てどのようなことを考えるでしょうか?
過去の推移を見ていると、一つ特徴が見えてきます。
仕事とプライベートのバランスや業務量に対する認識に目を向けると、平成3〜5年あたり、つまりバブル崩壊直後と現在の動向が似ているようなんです。
新入社員たちは、先行きが見えない時代だと判断しているということでしょうか。
また、全般的に「仕事よりもプライベート」という感覚が強まっているのは間違いなさそうです。
と言うより、数十年前までは「安定的な企業に入る=安定した給料がもらえる=生活が豊かになる」という感覚が成り立っていたので、仕事を頑張ればプライベートが充実するという風潮だったのかもしれません。
しかし、不確実性が高まっている現代では、必ずしも「いい会社に入って、いい役職に就いた」ところで、安定してプライベートを充実させられるとは限りません。
だったら、常に「今をできる限り楽しもう」という感覚が出てくるのは、とても自然なことなのかもしれませんね。
「仕事はほどほどに、とりあえず今を楽しく」というのが、潮流になりつつあるってことでしょうか…。
今回は、面白い調査があるよという紹介程度に止めますが、これをきっかけに「働き方の変遷」について特集したら面白いかもですね。
皆さんもこの調査結果から、これからの「働き方」や「幸せの形」について考えてみてはいかがでしょうか??
今日は軽めにここまで!
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chimon