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【2020年6月5日】今日は二十四節気の一つ「芒種」〜ということで、芒種小話〜

《この記事の文字数:約2,200》

 サラッと読める

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ボウシュ!

どうも、chimonです。

 

6月もすでに1週間が過ぎようとしているわけで…時の流れは早いですね…。

 

この間、一つ前の二十四節気小満(しょうまん)」について取り上げたと思ったら、早くも今日は次の二十四節気芒種(ぼうしゅ)」なのです。

 

「勝手に二十四節気応援ブログ」(勝手に命名)としては、これは見逃せません!

 

 

ということで芒種小話」と参りましょう。

 

■直近の二十四節気に関する記事はこちらから!

himekuri-nippon.hatenablog.com

himekuri-nippon.hatenablog.com

himekuri-nippon.hatenablog.com

 

1. 「ボウシュ」ってフランス語みたい

芒種」って、何だか日本っぽくない名前だと思いません?

 

 

ムッシュ・ボウシュ・トレビアーン。みたいな。

 

 

どうでもいいですね。

 

 

ってことで、まずは二十四節気における芒種の位置を確認しておきましょう。

 

芒種を中心に二十四節気を並べると次の通りです。

穀雨立夏小満芒種夏至小暑大暑

 

太陽黄経75度にあたり、立春を第1とすると第9の節気ということになります。

 

先の二十四節気を見ると「夏至」「小暑」「大暑」って、見るだけで嫌になりそうな暑苦しい連中が待ち構えていますね。笑

 

立夏小満と続いてきた初夏が、いよいよ盛夏へと移り変わっていく時期と言えそうです。

 

 

日程的には、ほぼ毎年6月5日もしくは6日。

 

(ちなみに2019年は6月6日、2021年は6月5日の予定)

 

 

2. 「芒」って「ススキ」じゃないんだ!

芒種」って、あまり見慣れない字が使われていますよね。

 

 

「芒」。

 

 

これって「ススキ」ですよね!知ってる!

 

Qさま」とか「東大王」とかで見たことあるヤツ!笑

 

 

でも、「ススキの種」って何だかよくわからん…と思ってたら、ちょっと違いました。

 

 

芒種」の「芒」は、「のぎ」と読むそうな。

 

 

What's のぎ?

(乃木坂?新美術館?ミッドタウン?まいやんの卒業はどうなるんだろうね?)

 

 

この字って、刃物の先端(きっさき)という意味があるんだそうで、「のぎ」というのは「イネ科の作物の先端にあるトゲ」のことを指すらしいです。

 

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これのことね

確かにススキにも、こういったトゲがありますよね。

 

 

で、「芒を持つイネ科の作物の種をまく時期」ってことで「芒種」と名付けられました。

 

なるほど!

 

 

ところが…

 

実際に種をまく時期は、全然この時期じゃないみたい。笑

 

旧暦だと約1ヶ月季節がズレる上に、昔とは農業のやり方も異なってますからね。そりゃ暦通りにはならないのです。

 

 

なお、実際の種まきの時期を確認してみると…

  • 春まき小麦:4〜5月
  • 稲:4月 

www.hro.or.jp

www.mg.zennoh.or.jp

 

 

思ってた以上にズレてた。笑

 

 

 

そうそう、全然関係ないけど「芒」の字って、「五芒星」に使われているんですね。

 

一筆書きで書ける一般的な「★」です。

 

そうか、5つの尖った先端があるから「五芒星」なんですね。ふむ。

 

 

3. ちなみに七十二候は…?

二十四節気をさらに細かく分けたものを「七十二候」と言うのは、前々からご紹介している通りです。

himekuri-nippon.hatenablog.com

 

芒種の初候は「蟷螂生(とうろう/かまきり しょうず)」(6月5日〜9日)と言います。

 

 

ああ、言われてみれば、カマキリってこれくらいの時期に卵から孵る気がする!

 

 

皆さんご存じの通り、昆虫界のハンターたるカマキリさんは、他の昆虫を食べる肉食の昆虫です。

 

つまり、農業にとっては害虫となるバッタなどを食べてくれる、言わば「益虫」

 

そんなカマキリさんが生まれてくる時期っていうのは、農業的に大切な時期だってことなんでしょう。

 

 

先日こちらの記事で、「6〜7月がハエの生き生きする時期」とお話ししましたが、このように多くの虫が6月ごろから活発になります。

himekuri-nippon.hatenablog.com

 

 

で、カマキリは生きた昆虫しか食べないという性質があるため、エサがたっぷりあるこの時期に孵化するということのようです。

 

 

ここで一つ、NHKの子ども向け科学番組のページに面白い記事があったので、ご紹介しておきます。

www.nhk.or.jp

 

上のページの内容を、超意訳してまとめると…

  • カマキリが生きた虫しか食べないのは、お腹を壊しちゃうから。
  • カマキリは嗅覚が効かない代わりに、視覚がめっちゃ発達していて、「動く虫=生きている虫」と判断して食べる。
  • だから、動かない虫は食べません。

って感じ。

 

子ども向け番組のまとめを、さらにざっくりまとめるって、我ながら滅茶苦茶。

 

 

暦の話してたのに、カマキリさんの話になっちゃいました。終わるね。

 

 

4. おわりに

ということで(だいぶ脱線したけど)、二十四節気の一つ「芒種」についてご紹介してきました。

 

芒種、蟷螂生…どれもしっかり季節感を感じさせる(実際にはズレてるけど)、美しい言葉だなって思いませんか?

 

二十四節気ファン(?)としては、ますます魅力的に感じてしまうわけです。

 

 

皆さんも「最近暑くなってきたね〜。芒種だもんね。蟷螂生じちゃうわけだよね」という、アカデミックな話題で盛り上がってみてはいかがでしょうか?

 

 

たぶん、誰もついてきません。

 

 

今回はここまで!では!

 

 

(参考URL)

fusuihoui.jp

 

chugokugo-script.net

 

 

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chimon