【2020年3月5日】今日は軽めに「啓蟄小話」といきましょうか
《この記事の文字数:約2,000》
サラッと読める
どうも、chimonです。
最近6000字超えの超大作が続いて疲れたので…笑
本日、二十四節気の一つ「啓蟄(けいちつ)」ということで、啓蟄に関する小話ということで参りたいと思います。
昨日無理やり完結させた「日本の税の歴史」が、大見出し2桁という新記録を打ち立てたので、今日の記事は見出しすらつけません!笑
あ、超大作はこちらからどうぞ。(全4回シリーズ)
himekuri-nippon.hatenablog.com
そもそも「二十四節気」って何だ?という話はこれまでにも登場しているので、良ければ、下の記事もご覧になってください!
himekuri-nippon.hatenablog.com
himekuri-nippon.hatenablog.com
二十四節気の順番を見てみると、「立春 → 雨水 → 啓蟄 → 春分」となります。
時期的には、だいたい毎年3月5日前後。
ただ、暦の話なので年によって日付は変わります。
実際2018年・2019年は、2年連続で3月6日でした。
太陽の運行によるズレの影響で、32年周期で日付の法則がチェンジするらしく、今年からは4年に一度「啓蟄が3月6日の年」がやってきます。
ということで、2022年までは3月5日なんですね。
ところで、「立春」「雨水」「春分」は字を見れば何となく意味が分かりますけど、「啓蟄」ってさっぱり意味が想像つかないですよね。
「蟄」っていうのは、虫が地中に閉じこもる様子を表す漢字だそうな。
「啓」は、「啓蒙」という単語からも分かる通り「ひらく」という意味がありますよね。
2つの漢字の意味を合わせると、「冬の間地中に閉じこもっていた虫が、春の陽気に誘われて外に出てくる時期」ってこと。
「二十四節気あるある」が、天気予報なんかで聞くこのワード。
「【暦の上では】今日から春ですが…冬に逆戻りといった気候になりそうです。」
暦の上では!!
まあ、正直なところ、昔とは気候がだいぶ様変わりしている(そもそも二十四節気は中国生まれだから、日本の気候とは少しズレている)ので、二十四節気側からしたら迷惑な話かもしれませんけど。笑
で、ちょっとデータを見てみたのです。
「啓蟄」って言うくらいだから、本当に「こんにちは、虫さん」って時期なのかなーと。
昆虫は変温動物なので活動できる温度の幅が小さく、種によって違いはあるものの、だいたい10℃以上になると活動を開始するものが多いみたいです。
ふむ。
では、代表選手として東京の気温を見てみましょう。
気象庁が発表している過去30年間のデータ(1981〜2010年)によると、2月5日の日平均気温が5.2℃に対し、3月5日は7.2℃。1ヶ月で2℃上がってるのか!
ちなみに、日平均気温が10℃を超えるのは3月27日。3月は加速度的に春が進む時期、ということが見てとれますね!
日平均気温は朝晩を含む数字ですから、日中の最高気温がどうなのかというのも見ていきましょう。
気象庁が発表しているのは3時間ごとのデータなので、1日の最高気温が記録されるのは15時。そこで、2月5日15時の気温を見てみると8.8℃。うーん、立春過ぎても冬は冬!笑
(なお、東京では1月下旬〜立春あたりが寒さの底で、2月4日から8℃を超えてきます。これは、立春の記事でお話しした「だんだん暖かくなっていく段階こそが『春』」という説を裏付けるものかも。)
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で、3月5日15時を見てみると…10.6℃。あ!10℃超えた!
15時時点だと、2月末には10℃を超えてくるのですが、前後の12時・18時時点の気温はだいたい啓蟄あたりから10℃を超えてくるみたい。
あら!意外と二十四節気通りじゃないか!!
面白いから、他の都市の3月5日も見てみた。
- 大阪 日平均気温:7.9℃/15時平均気温:10.7℃
- 福岡 日平均気温:8.8℃/15時平均気温:11.4℃
- 札幌 日平均気温:-1.3℃/15時平均気温:0.6℃
- 那覇 日平均気温:17.8℃/15時平均気温:19.2℃
小さな島国なのに、この差よ!!!笑 南北長いだけありますな。
札幌なんか、啓蟄どころか雨水(雪から雨に変わる頃)にもなってないでしょ、これ。
分かっちゃいるけど、暦って不思議なもんです。
とりあえず、東京・大阪・福岡あたりに住んでいる人は、「暦の上では啓蟄だからね〜」っていう会話をしても外れはないでしょう。データを見る限りは。
今日は全くとりとめの無い話になってしまいましたが、たまにはデータを見てみると面白いってことがわかりましたね。笑
気象庁のデータは、日ごと・時間ごと・地点ごとの平均気温や最低・最高気温が細かく見れるので、めちゃめちゃ面白いですよ。chimonと同じような、地理好きの変態にはおすすめ!笑
今回の記事はエッセイだったんだ、うん。
以上!
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chimon
※本ブログの記事は、参考文献等の記載事項を基にして筆者独自の考えを交えて展開するものです。歴史的事象には諸説あるものが多いため、あくまでも一つの説として捉えていただきますようお願いいたします。