【2020年2月29日】4年に一度のうるう年小話
《この記事の文字数:約2,600字》
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どうも、chimonです。
今日はちょっと小休止、といった感じでお送りします!笑
4年に一度のうるう年ということで、「うるう年小話」。
1. 意外と忘れがちなうるう年の決め方
当たり前のように「うるう年は4年に一度」って考えていますが、厳密に言うと違うんですよね。
そもそも現在使われているグレゴリオ暦の元になったのが、ユリウス暦。
「賽は投げられた」「ブルータス、お前もか」などの名言でおなじみ、ユリウス・カエサル(ジュリウス・シーザー)によって導入された暦です。
そう言えば、暦は権力者にとって大切なものだという話がありましたね!
himekuri-nippon.hatenablog.com
ユリウス暦は地球が太陽の周りを回る周期を1年としたわけですが、周期を数字で表すと365.2422日です。
1年365日とすると端数が発生してしまうため、4年に一度「うるう年」を設定したわけですね。
ただ一つ、ユリウス暦には問題がありました。
「4年に一度うるう年」とすると、1年の平均日数は(365+365+365+366)÷4=365.25日となりますね。
本来は365.2422日ですから、1年に0.0078日ズレが生じます。
「たったそれだけ」と思う事なかれ!
1000年経てば、7.8日も差が出てしまうわけです。
ということで、1582年にローマ教皇グレゴリウス13世によって導入されたのが、現在のグレゴリオ暦!
「4年に一度うるう年」制だと、1000年で7.8日のズレですから、100年で0.78日、400年で約3日のズレが生じることになります。
そのため、グレゴリウス暦のうるう年は次のルールで決まっているのです。
- 原則は4年に一度うるう年。
- ただし、100年単位の年はうるう年にしない。(1800年、1900年など)
- 2のうち、1000年単位の年はうるう年にする。(2000年など)
意外と忘れがちなのが、2や3の法則。
400年で約3日のズレが生じるので、400年に97回うるう年が来るように調整されているんですね!
例えば直近の1601年〜2000年の400年間で考えると…
- 4年に一度だから100回。
- 100年単位だから、1700年・1800年・1900年・2000年は除く=96回。
- 上記のうち、2000年はうるう年にする=97回!
ふむ。
ちなみに、日本では明治初期に新暦に変更されていますが、最初はユリウス暦を採用していたそうで。理科年表のページで面白い事実が紹介されていました。
日本では明治6年(1873)1 月 1 日から太陽暦を採用しているが、このときの閏年のルールはユリウス暦のものであった。差が生じる1900年を目前にした明治31年(1898)にあらためてグレゴリオ暦のルールに変更し、事なきを得ている。
何で、わざわざ一度ユリウス暦を経由したのでしょう?笑
どこを調べても「グレゴリオ暦を採用した」としか書かれていないので、真相はつかめておりません…!!
2. 2月29日生まれの人はどうなる?
うるう年でありがちな疑問、「2月29日生まれの人はどうなるんだ?」という点も調べてみましょう。
これはちょっと前に「チコちゃんに叱られる!」でも取り扱われていたようですが、明治に発布された「年齢計算ニ関スル法律」に答えがあります。
明治三十五年法律第五十号(年齢計算ニ関スル法律)
大切なのは1つめ。
「年齢は出生の日より起算」とありますから、2月29日生まれの人は2月29日を「生まれて1日め」とすることになります。
つまり、2月28日23時59分59秒99…を以って満●歳という計算になるんですね。
ということで、うるう年以外の平年は「2月28日」を以って年を取った、という考え方になります。
ちなみに「4月1日生まれが早生まれ」っていうのも、この原則によるものなんですね。
4月1日生まれだと、前日の3月31日23時59分59秒99…に満●歳を迎えるので、3月の年度に組み込まれるというわけ。
チコちゃんは、「4月1日生まれが早生まれ」の理由を「2月29日生まれの人のため」と解説していたようです。ふむ。
確かに誕生日当日の夜を以って満●歳、ってしちゃうと、2月29日生まれの人の誕生日が来ないことになっちゃいますもんね…!!
それはそれで「4年に一度しか年を取らない奇跡の人」っていう、めっちゃカッコいい称号を手に入れられますけど!!笑
3. 円満離婚の日
4年に一度の2月29日は「円満離婚の日」でもあるらしいのです。笑
これの理由は2つあるそうで。
- 離婚が一番多いのが3月なので、その前日に離婚について考えて欲しいから。
- 「2人に福(29)あれ」という語呂合わせから。やかましいわ!笑
実際、本当に3月は離婚が多いのか?と気になり調べてみました。
ちょっと古い統計にはなりますが…厚生労働省の平成21年度「離婚に関する統計」によると、3月が全体の10.3%を占めて第1位!
特に子あり夫婦が10.9%と高くなっていることから、年度終わりで離婚するのが諸々収まりやすいということがありそうですね。
逆に11月や8月が少なめ。
「4年に一度、離婚について考えてみましょう!」って、どんな記念日だよって話なんですけども。笑
4. おわりに
4年に一度といえば、オリンピック・サッカーW杯・ラグビーW杯なんかがありますね。スポーツイベントが多いイメージ。
そういえば、オリンピックって1992年から「夏季・冬季が2年おき交互」になったんですよね。
自分なんかは「2年に1回、夏と冬のオリンピック」ってイメージしかないんですが、それ以前は同年開催だったというのも意外でした。
商業的香りがプンプンします。笑
今回はとっても軽めにお送りしましたが、4年に一度の貴重なこの日、青森県産にんにく(229)でも食べながら、富士急(229)ハイランドで遊んで過ごす、なんてオツですね。笑
新型コロナの影響でどうするんだろうと思っていたら、富士急はやっぱり「3月1日から臨時休園」だそうです。
だよね。
ダラダラ書きましたが、今回は以上!
では!
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chimon
※本ブログの記事は、参考文献等の記載事項を基にして筆者独自の考えを交えて展開するものです。歴史的事象には諸説あるものが多いため、あくまでも一つの説として捉えていただきますようお願いいたします。